竹もり林業

ひと昔前、人は森と共に生きていました。人々は森に入り、山菜や木の実を採取し、食料にし、落ち葉を集め、畑の肥やしにし、木を伐り、建材・薪・炭に加工するなど様々な形で森林を利用し、生活に役立てていました。 人々が利用することで、森は手入れされ、森の健康が保たれていました。 森はなくてはならないもので、その恩恵を感じ、感謝し、時には山の神を祀り、畏敬の念を抱きながら、接してきました。 ところが、戦後の燃料革命、建材価格の下落、生活様式の変化により、人は森に行かなくなり、荒れ果てた森が日本中に増えました。

<藪化した杉の人工林>

人が手入れをしなくなった森(里山・人工林)は藪化し、本来、森林に備わっている「生物多様性の保全」「土砂災害の防止」「水源のかん養」「保健休養の場の提供」など森林の多面的機能が失われています。 森は不健康になり、泣いています。 竹もり林業は荒廃した森林の整備をすることで、「生物多様性の保全」、「土砂災害の防止」、「水源のかん養」、「保健休養の場」の提供など森林の多面的機能を回復し、農山地の自然環境保全と地域社会の安定的発展に寄与することを目的としています。

<間伐作業> ※間伐することで林床に光が入り、草本類が発達し、土壌が安定します。

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